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2023.1.7
2023年住宅ローンはどうなるのか?
明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いします。
新年早々、暗い話題の情報を発信することになりました。
昨年の12月に決定された日銀の金融緩和縮小による、
長期金利変動許容幅の修正。
従来の0.25%から0.5%の引き上げという事実上の利上げともいえる修正は、
さっそく住宅ローンの金利にも影響を及ぼしています。
まず、【フラット35】ですが、21年以上の融資率9割以下の商品で
2023年1月の金利が1.68%となり昨年12月より0.03%の上昇となりました。
こちらは若干の金利上昇です。
しかし、フラット35の金利決定の根拠の1つである10年国債利回りは、
年初に一時0.5%(日銀が緩和修正した変動幅の上限)にあっさり達しており、
来月以降はこの10年国債利回りの金利上昇の影響を受けると考えられます。
来月以降のフラット35の金利は注視したいですね。
10年国債利回りの0.5%っていうのは、約8年ぶりだそうです。
8年前の10年国債利回りは2015年6月に0.45%程度でした。
その翌月2015年の7月のフラット35の金利は、1.61%!!
ん?今より低い?…
残念ながら当時は団体信用生命保険が別でしたので、
現在のフラット35と同等に団信を加味すると、1.89%となります。
金利決定は国債利回りだけではありませんので、どうなるか分かりませんが、
上昇傾向にはあると考えられます。
次に地方銀行ですが、鹿児島でよく住宅ローンを利用される鹿児島銀行と宮崎銀行、
事前に情報はいただいておりましたが、10年固定金利を1.2%に修正、
0.1%上昇させました。
おそらく、これは9~10年ぶりに1.2%台になったのではと思います。
正直、10年固定金利は短期金利を見て金利決定しているところが多いので、
0.1%の上昇は驚きました。
他の金融機関も日銀の政策緩和を見て、長期固定は上昇しているものと思います。
それでは変動金利はどうでしょうか?
変動金利に影響を及ぼす短期プライムレート金利はずーーーーっと変わっていません。
『変動』という名の『固定金利』などとインターネット上では言われたりしますが、
長期金利の上昇に合わせて、今後はどうなるでしょうか?
そもそも、変動金利の上昇は景気が良くないと上がりません。
会社員の給与水準が上がらないといけないわけです。
今後もいきなり上昇という局面は考えにくいと思います。
ただ短期レートの金利が変わらなくても、
10年固定金利が上昇したように、各銀行の店頭金利(金利優遇引き下げ幅)は変わる可能性あります。
これが変わると各銀行の店頭金利は若干上昇するかもしれません。
家づくりをこれから考えようとされる方々にとっても、
今後の住宅ローン金利には目が離せない状況ですね。
ちょっと今日は難しいお話でしたが、今後も動きがあればブログでお伝えしたいと思います。