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2024.2.4
棟別の災害シミュレーションをご提案できるようになりました。
2024年年明けを襲った能登半島地震で、住宅の耐震性能に関する関心が高まっていると思います。
今回の能登半島地震でも亡くなった方の9割が家屋倒壊の圧死だったという報道がありました。
地震に強い新築住宅をご提案している私達からすると、とてもやるせない気持ちです。
地震に強い家を建てるためには、「許容応力度計算」という1棟1棟細かい計算を実施した、
耐震等級3の建物であることが必要ですし、その性能を最低限度の住宅性能として新築住宅を検討して欲しいと思います。
私達がご提案するテクノストラクチャーの家でも、別途費用が必要とはなりますが、
棟別の災害シミュレーションを動画でご提供できるようになりました。
実際建築する建物のシミュレーションを動画で提供する「テクノストラクチャーEX(イーエックス)」と言いう商品です。
これは京都大学の中川准教授らが開発した「wallstat(ウォールスタット)」とうソフトを使った
大地震時の災害シミュレーションです。
サンプルの動画がありますので、ご覧ください。
サンプルでは耐震等級1の建物、性能表示計算の耐震等級3の建物、許容応力度計算に制震ダンパーをプラスした、
テクノストラクチャーEXの耐震等級3の3つの建物に震度7の揺れを3回連続で与えたシミュレーションです。
3回目の地震発生で、性能表示の耐震等級3の建物も倒壊しています。
「いや、本当かよ!」って思いましたが、これがシミュレーションの結果です。
性能表示の耐震等級3と許容応力度計算の耐震等級3は同じ等級ですが、
強度は全く違います。
建物の構造に関する専門家の佐藤実先生のYOUTUBEでもそのお話がでています。
私達も何度も研修などで実際にお話を伺っていますが、
ネット上ではいつのまにか『構造王』と呼ばれるほどになった佐藤先生のお話は
とても分かりやすいので、ためになります。
構造塾の「品確法と許容応力度計算の差」の耐震等級3の違いを解説した動画が以下の動画です。
(2:50ごろからが強度の違いの説明です。)
性能表示の耐震等級3は許容応力度計算の耐震等級2の建物より強度が劣ることが分かります。
家を建てるなら、許容応力度計算を実施した耐震等級3を最低限度の性能として家づくりを進めて欲しい!
どんなにこだわって建てた家でも、地震で倒れてしまったら意味がないですからね。
地震で倒壊する家が0になって欲しいと私達は強く思っています。