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2022.9.30
知ってますか?電気料金の仕組み
10月にも色々な商品の値段が値上げとなりました。
民間の調査会社によると、なんと6,500品目ほど値上げになるそうです。
家計は圧迫される一方ですね。
一方で家づくりを検討されている方は必ず耳にすると思いますが、
電気料金もずーっと右肩上がりで料金が上がっています。
しかし、この電気料金について仕組みを詳しく理解している方って
以外に少ないのではないでしょうか?
今回は九州電力でオール電化にて契約されている方について、
解説します。
契約電力はどのように決定されているか?(実量制)
九州電力でオール電化契約される方は、「電化でナイト・セレクト」での
契約をされているかと思います。
電化でナイト・セレクトの料金表は以下の通りです。
電気料金は基本料金と電力量料金で決定します。
まずは基本料金です。
基本料金には2パターンしかありません。
月額1,650円か月額4,400円となります。
では、基本料金はどのように決まるのか?これが”実量制”という決定方法となります。
電気の使用量はご家庭にある”スマートメーター”というメーターが、
30分ごとの電気使用量をチェックしています。
この”実量制”という基本料金の算出方法は、
「その1月の最大使用電力と前11か月の最大使用電力のうち、いずれか大きい値」
となりますので、スマートメーターで計量したピークの電力使用量が
10kwを超えるか否か!
が重要です。30分の使用電力×2で時間当たりの使用電力を算出しているようです。
そのピーク使用電力を基に、12カ月の基本料金が決定されるということになります。
普通のご家庭でも、消費電力の高い家電を同時に使用し電気の使用量がたった1日
10kwを超える時間帯があった場合、その月とその後の11カ月の基本料金は、
1,650円から4,400円にUPします。
月額で2,750円のUP、年間で33,000円も電気料金が上がることになります。
ここは注意が必要です。
この基本料金に時間当たりの電力量×料金単価で電気料金は決定されます。
燃料費等調整額とは?
電気料金の明細を確認すると、基本料金と電気使用量の欄の下に、
『燃料費等調整額』という欄があります。
燃料費等調整額というのはどのようなものでしょうか?
電力会社は電気を供給するために、様々な発電所を運用しています。
その中でも、発電に燃料を必要とするもの、基本的には「火力発電」
となりますが、火力発電に必要な燃料(原油・液化天然ガス・石炭)
の調達価格を電気料金に反映するものが『燃料費等調整額』となります。
九州電力のHP上で公開されている、燃料費等調整額のイメージです。
燃料の原価が上がれば電気料金にプラスされ、平均より下がればマイナスされます。
そして、現在上限が設定されていますが、ほとんどの電力会社で、
この上限が撤廃されています。
ちなみに、2022年10月の燃料調整費単価は5円82銭/kWhとなり、
ここ数年で最高の調整費となります・・・
再エネ賦課金について
もうひとつ電気料金にプラスされる項目があります。
それが『再エネ賦課金』です。
正確には”再生可能エネルギー発電促進賦課金”という名前になります。
これは電力会社が、家庭で発電した太陽光等の電力を買い取るために必要な費用を、
電気を使用する全員で分担して負担するものです。
現在の再エネ賦課金の単価は3円45銭/kWhとなっています。
これはずーーーっと右肩上がりにあがっています。
これからも下がることはないと思われます。
電気料金は【基本料金】+【電気使用量】+【燃料調整費】+【再エネ賦課金】
となります。
電気料金の内訳も細かく理解しておくことで、
太陽光の必要性や、省エネに関しても理解が深くなると思います。
家づくりを始めるなら、将来のランニングコストについても、
理解して進めて欲しいですね。
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いつでもお待ちしております。